WIMME SAARI


Wimme Saari (ウィメイ・サーリ)

極北のラップランドの少数民族サーミの伝統歌「ヨイク」の歌い手。
自然への畏敬の念を込めた伝統的即興歌だけでなく、ヨイクに動物や自然界の音を交えた個性ある試みや、電子音とのコラボなど、新しいヨイク創作に挑戦している。ソロ活動以外にも、ヘルシンキのアーティスト、Tapani Rinne(タパニ・リンネ)と組みアルバムをリリースしている。
父や兄はサーミとしてトナカイ放牧をしていたという。ヨイクと共に育ち、1986年にフィンランドの放送局で働き始めた頃、肉親の古いヨイクの録音に出会ったことを機に、自分のバックグラウンドとしてのヨイクに目覚め新たにヨイクを学んだ。「古い制限から脱して自分を解放し、自分自身を学ぶ必要があった」と彼は語る。多くのミュージシャンたちとの出会いを経て、1995年にリリースしたアルバムは、新たなヨイクとしてフィンランドで人気を博す。
シャーマニズム的精神が共通するネイティブアメリカン・ナバホ族の音楽とのコラボや、カナダのイヌイットのミュージシャン、ターニャ・タガックとも共演している(2005年)。
アルバム:Wimme(1995年)、Gierran(1997年)、Cugu(2000年)、Barru(2003)、Gapmu(2003/2004年)、Mun(2009/2010年).

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