N7 - 2016 SEASON

未来に伝えたい、世界の美しい音楽文化を収めたタイムカプセル。
2016年の舞台は、西地中海の島サルディニア。
「ヌラゲ」と呼ばれる古代の巨石建造物が島のいたるところに残り、牧羊が盛んな山岳地帯は、自然と共に生きる暮らしが育んできた、他に類を見ない独特の美しい芸能の宝庫だ。

Episode 22  Sardinian 前編

9月24日(土)13:00〜 BS朝日

ヌラゲを背景に奏でられる演奏は、3本の葦笛をバグパイプのように循環呼吸で操る、島固有の楽器「ラウネッダス」。
4人の歌い手が、古代の砦ヌラゲの形を模した円陣を組み、アカペラで低音の喉音を交えて歌うエキゾチックな多重合唱は、「カント・ア・テノーレ」。四千年前に起源を持つと言われる。Tenores di Bitti(テノーレス・デ・ビッティ)は、世のワールドミュージック復興に貢献し、世界にその名を馳せたグループ。
そして、厳冬の季節、山深きバルバジア地方で催される火祭。まるで日本の東北地方のナマハゲを思わせる怪奇な野獣の仮面を被り、巨大な鈴を担いで魔を祓い太陽の復活を願う。古代の自然信仰の姿を今に伝える。

Episode 23  Sardinian  後編

9月25日(日)13:00~ BS朝日

Cantu a Chitteraは、ギターを伴うサルディニアの伝統歌。
創作詩を歌い競い合う。
そして、島の人々の集いに欠かせない楽器アコーディオン。楽しく軽やかな伴奏で男女が組みステップを刻む円舞が盛んだが、男たちだけで構成された凛々しい舞踏「カンバーレス」も創作されている。
サルディニア人のルーツは中央アジアから来た騎馬民族だという説があるが、島では、アクロバティックな乗馬の技を競う祭りもある。
民衆が結束し、自然とともに生きる暮らしを守り抜いてきた彼らの誇りは、町ごとに個性を放つ合唱文化が物語る。山岳地帯の町の男達による歌の宴は、素朴で力強く温かい。